広報よこはま神奈川区版 5・6・7ページ
2020(令和2)年7月号 No.273

◯特集
命を守るために
〜台風が上陸する前に自分が取るべき行動を知ろう〜


 令和元年は、「台風15号(令和元年房総半島台風)」と「台風19号(令和元年東日本台風)」の大きな台風が2つも続けて関東地方に上陸し、区内でも屋根が飛散するなど多くの被害が発生しました。台風19号では、区内に8か所の避難場所を開設し、避難者は287人でした。近年、大型化する台風に対し適切な避難行動をとるために、事前の準備がとても大切です。
 命を守るために、台風が来る前に確認しておきたい3つのポイントを紹介します。



〈ポイント1 自宅周辺の災害リスクを確認しよう!〉

 台風などの大雨の際には、河川からの浸水、がけ崩れ、高潮による浸水の3つの災害リスクがあります。自宅が危険な区域にあるかどうかは、事前に「自分でつくるmy(マイ)防災マップ」や市または県のホームページ等で確認してください。

※「自分でつくるmy防災マップ」は、区役所本館5階501窓口で配布中です。区ホームページからダウンロードもできます。
「神奈川区 防災マップ」で検索

●河川からの浸水
上流の雨量や水位の状況にも注意しましょう。

●がけ崩れ
小石がパラパラと落ちたり、斜面に湧き水が発生した場合は、がけ崩れの前兆です。

●高潮による浸水
台風の上陸する時間と満潮時刻が重なる場合は、特に注意しましょう。



〈ポイント2 3つの避難行動を確認しよう!〉

 災害リスクを把握した後は、実際にどのような避難行動を取れば良いのか考えておきましょう。早めの行動が重要ですが、指定された避難場所に避難することだけが避難行動ではありません。建物の立地や構造、気象状況により避難行動が変わります。自宅での避難が有効な場合もあります。次の「避難行動早わかりチャート」で確認してみましょう。

◆避難行動早わかりチャート

1.自宅が危険な区域内にある(はい)2へ (いいえ)屋内避難へ

2.頑丈な建物やマンションに居住している(はい)3へ(いいえ)水平避難へ

3.上の階に避難できる建物に居住している(はい)垂直避難へ(いいえ)水平避難へ


屋内避難・・建物内の安全な場所で避難(斜面など危険な場所の反対側の2階以上)

水平避難・・安全な場所へ避難(区役所が開設する避難場所、危険な区域外の親せきの家など)

垂直避難・・頑丈な建物の2階以上へ避難

※このチャートは避難行動検討の目安です。周辺の状況に合わせた避難行動を確認しておきましょう。


【水平避難で区役所が開設する避難場所に避難する場合】

Q1 避難場所はどこなの?
 浸水やがけ崩れのおそれのある、危険な区域から近い小中学校等を避難場所として、区役所が開設します。

災害により避難場所が違います
震度5強以上の地震のとき・・あらかじめ指定されている区内25か所の小中学校を地域防災拠点として開設します。
台風などの大雨のとき・・台風の規模等に応じて、その都度、避難場所となる施設を選定して開設します。区ホームページ等から、最新の情報を入手してください(ポイント3を参照)。

Q2 避難するときはどんなものを持っていくの?
 避難場所における物資・食料は、避難者が持参することを原則とします。

◆避難時の持ち出し品リスト(家族構成をふまえて、必要なものを選びましょう)

日用品類・・ティッシュ/マスク/ウエットティッシュ/スリッパ/タオル/ビニール袋/携帯ラジオ/懐中電灯/ポータブル充電器/毛布/トイレパック・紙おむつなど
救急・安全・・救急セット(包帯・ばんそうこう・常備薬など)/体温計/メガネ・コンタクトレンズなど
貴重品・・現金/カード・預金通帳/免許証・保険証・印鑑など
水・食料・・飲料水/非常食/紙皿・紙コップなど/乳児用ミルク
衣類・・衣類/ヘルメット/厚底の運動靴/軍手/レインコートなど

新型コロナウイルス感染症をふまえた避難について
 新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、危険な区域外に住んでいる人は、屋内避難をお願いします。危険な区域に住んでいる人は、避難場所以外の安全な場所(親せき・友人宅やホテル等)への避難を検討してください。台風等の大雨の場合の避難場所は換気が難しく、多くの人が避難した場合には「3密(密閉・密集・密接)」になる可能性がありますので、手洗いやマスク着用、咳エチケットを心掛けてください。

※新型コロナウイルス感染症予防のために重要な持ち物・・マスク、ウエットティッシュ、スリッパ、タオル、体温計

Q3 いつ避難するの?
 避難情報(避難勧告など)が発令されたときに、避難場所に避難してください。区役所による避難情報の発令と同時に避難場所を開設します(ポイント3参照)。

Q4どうやって避難するの?
 自宅から避難場所へ避難するときは、安全に配慮しながら徒歩で避難してください。
 自力での避難が困難な人を自動車で送迎することは可能です(ただし、駐車は原則禁止です)。


〈ポイント3 避難の情報を収集する方法を確認しよう!〉

 避難情報(避難勧告など)や避難場所の情報を収集する方法を紹介します。

◆パソコンやスマートフォンなどで収集する方法

横浜市防災情報ポータル」/神奈川区ツイッター/横浜市防災情報Eメール/Yahoo!(ヤフー)防災速報/「Safety tips(セーフティ チップス)」などの外国人向け防災情報のページ

◆テレビで収集する方法

L字型画面・テロップ/データ放送(dボタン)

◆電話で収集する方法
神奈川区の最新の避難情報などを聞くことができます(緊急時情報受伝達システム)。
電話050-3196-3300

かめ太郎「何種類かの方法を知っておくとあわてなくていいね」




問合せ 総務課防災担当 電話411-7004 ファクス324-5904