観光 ●年間3600万人が横浜を訪れる 買物や飲食をはじめ、横浜を訪れた人の数の指標である観光集客実人員は、2015(平成27)年に年間3500万人を超え、2016(平成28)年、2017(平成29)年は3600万人台で推移しています。観光集客実人員は、宿泊客と日帰り客を合計したもので、宿泊客は宿泊施設利用者延べ数を平均宿泊数で除して算出し、日帰り客は観光地点立寄り延べ数を観光地点平均立寄り箇所数で除して算出したものです。2017(平成29)年の観光集客実人員の内訳は、宿泊客が462万人、日帰り客が3169万人となっています。 横浜を訪れる人の増加とともに、観光消費額も年々増えており、2017(平成29)年は3557億円に達しています(図1)。 ●エリア別の集客では「みなとみらい・桜木町地区」が最多 2017(平成29)年に横浜を訪れた人をエリア別に見ると、「みなとみらい・桜木町地区」が第1位で年間1289万人、第2位は地理的にも近い「山下・関内・伊勢佐木町地区」で563万人、そして第3位が「磯子・金沢地区」の352万人となっていますが、新横浜の観光施設などを含む「その他地区」も642万人となっており、市内の様々な地区を多くの観光客が訪れていることがうかがえます(図2)。 また、地区別とは異なりますが、横浜開港記念みなとまつり「ザよこはまパレード」をはじめとする「観光イベント」にも多くの人が訪れています。観光庁の基準に該当する「観光イベント」は2017(平成29)年度は61件で、それらに訪れた人は10年前の2.5倍以上に当たる1829万人となっています。 横浜を訪れた人の居住地域は、4割以上が神奈川県内で、東京都や埼玉県、千葉県などの近県が上位を占め、愛知県、大阪府などがこれに続いています。 ●来訪の目的はいずれの年齢層も「買い物・飲食」が最多 横浜を訪れる目的は、「買物・飲食」が35.1%で最多です(図3)。これはいずれの年代でも共通ですが、特に10代、20代の若い世代で割合が高くなっています。エリア別の第1位である「みなとみらい・桜木町地区」の特徴などが大きく影響していると考えられます。 なお、来訪者の年齢層については、平日は60代以上が最も多く、休日では30代、40代、60代以上の順となっています。 ■修学旅行生も近年増加 最近の来訪者の主な動向としては、修学旅行生の増加が挙げられます。2008(平成20)年度は2万人台であった宿泊客数は増加傾向にあり、2017(平成29)年度は6万人を超えています。 ●外国人宿泊客は年間70万人台で推移 市内の外国人延べ宿泊者数は、2015(平成27)年以降、年間70万人台で推移しており(図4)、2013(平成25)年から2017(平成29)年の直近5年間の増加率は165%となっています。宿泊者の地域別では、中国、アメリカ、台湾、韓国、タイの順となっていますが、全国では中国、台湾、韓国、香港、アメリカの順であり、アメリカの割合が高いことなどが特徴となっています(図5)。 なお、国際会議の開催は、年間180件から200件程度で推移しており、2017(平成29)年の中・大型国際会議の開催件数では東京(23区)に次いで全国2位となっています。 また、外国客船の横浜港の寄港回数は年々増加しており、2018(平成30)年は3年前の倍近くに当たる70回となっています。